2011-11-18 00:53:15
超ご無沙汰してます。もう誰だよおまえと罵られていいレベルな実アラズです。
いやー……なんていうか樹木にうつつを抜かしていたらいつの間に何カ月経ったんだろって感じ。
小説の更新も止まっちゃってるという
絵は描いていなくもないんですが、ちょっとここに晒す勇気の出ない代物ばかりなので(といいつつ過去ひどいらくがきを晒してきた気もしますけどw)、保留ってことで。
とりあえず久しぶりのご挨拶とともに思っていることをつらつらと。
≫性別の話。
どん引きされるのは覚悟の上で。あと長いよ。
ぶっちゃけ、性別とかどうでもいいと思っています。
主人公が男でも女でもヒロインが男でも女でもヒーローが男でも女でも、それでお話が成立するのならいいと思ってます。むしろ性別とかなくても困りゃせんだろうと思ってます。
そもそも、この世に存在する性別って何も男と女の二種類だけじゃないじゃあないですか。
男と女の恋だけがこの世の恋愛のすべてじゃないじゃあないですか。
私は何も特殊な環境で育ったとかではないし、というかほとんどの人が必ずどこかでトランスジェンダーや同性愛者、その他性別や性自認に関する問題を抱えている人・固定観念に囚われることなく生きている人と接していると思います。彼らのほうでカムアウトするかどうかは別として。
「会ったことない」と思ってる人もいるだろうけど、たぶんそれはあなたが知らないだけです。
そういうものを目・耳にしていると、物書きのはしくれとしては無視していたくない。小説も複数書いていれば登場するキャラクターは結構な数になるけれど、その中にただの一人も「そういう人」がいないのは、むしろ不自然なんじゃないかなと思うんです。一人くらいいてもいいんじゃない?と思うんです。
たとえば同性愛者は30~20人にひとりとも言われてます。ま、この数字の真偽のほどはわかりませんが。
(ちなみに自然界ではオス同士でつがいになることは日常茶飯事だったりするらしい。代表例はキリンとか)
とはいっても、私は別にBL萌えや百合萌えを正当化しようとしてるわけじゃありません。
あれは一種のファンタジーというか、表現方法のひとつというか……実際にBLや百合に萌えた経験のある人間としては、あれらは同性愛とは全く別物だと思ってます。実際、そういう表現には萌えるけど現実のゲイは無理、って人もいますしね。もちろんその逆もしかり。
(だから個人的にはなろうにもBL・GLと同性愛表現の差別化を図ってほしいなとちょっと思ってます……難しいけど。)
あ、もしかしたらこの記事読んでショックを受けた人もいるかもしれないけど、私は腐ってるヲタクです。よ。
さらに、同性愛とトランスジェンダーの混同やネタ扱いはやめてほしい。
前者については私の知識も危ういものがあるのでできれば専門書等で学んでいただきたいんですが……
要するに「オカマちゃん」。
例えば精神的には女性で、身体が男性、恋愛対象も男性……それは同性愛ではなく異性愛のトランスジェンダーです。同性愛者で俗に言う「ネコ」の人がどこか女々しい(というのも偏見ですけど)のとは、違います。
そのあたりをはっきりさせず、また男性でありながら他の男性キャラに迫る……みたいな表現をギャグやネタとして使うのは、正直とんでもなく「そういう人」たちに対して失礼なことだと思います。絶対やるな、とは言いませんけど。それでも、そういうものを面白がって取り上げることに不快感を感じる人間がいるんだってことは忘れないでほしい。
よくテレビじゃオカマ芸人に似合わない女装をさせて喜んだりしてますけどね、下品です。そういうことをする番組が。
実際のところ、「そういう人」たちはそんなにフリーダムじゃない。
誰にも相談できないで悩んでる人もいる。自分でもわからなくて混乱してる。
親にさえも話せない。理解してもらえるかどうかわからない、受け入れてもらえないかもしれないから、怖くて行動できない。
もちろん好きな人に告白するなんてことも無理。友だちでいるのも辛い。でもバレたとき誤解されるのが怖い。
ちょっと調べてみれば、こんな声がたくさん聞こえてくるんです。全員がそうなのではないけど、苦しんでる人がたくさんいるのも事実です。
私自身は、友人にそういう要素のある子がいたのとテレビで見たニューハーフの人の体験談が面白かったので、個人的に興味を持って調べるようになりました。中には衝撃的な体験談もありました。今まで自分がたくさん誤解していたことにも気づきました。
今でもどれが正解とかはわかりません。
むしろ、正解なんてないと思ってます。誰かのことを好きになるのに、自分のことを感じるのに、不正解なんてないでしょうから。
まどろっこしい言いかたでわかりにくかったかもしれませんが、例えるなら、
あなたが大好きな物語に対して周りから「くだらないね」「こんな話を面白いと思うなんて君は人間のクズだ」「早くそんなものは嫌いになって、別の物語を好きになるべきだ」「見るのもおぞましいから没収する」……なんて言われたら嫌でしょう?
「自分はこれが好きなんだ、放っといてくれ!」と言いたくなった人には、きっとご理解いただけたと思います。
最後まで読んでくれた人へ。長々とお付き合いありがとうございました。
賛同していただければ嬉しいですし、そうでなくても、こういう考えの奴もいるんだなー程度に受け取っていただけると幸いです。
そういうわけで、許容範囲が広いほうが人生楽しいんじゃね?と思う実アラズでした。